先日、六本木の温泉施設で塩素系ガスが発生して従業員が軽傷を負うという事件が発生した。(→YOMIURI ONLINE:六本木の人気温泉施設で塩素ガス、清掃作業員8人軽傷)詳しいことは良く分からないがおそらく、家庭用の洗剤でたまに事件の起こる「混ぜるな危険!」の配合をやってしまったのだと思う。
この件に関わらず一般的な話として、洗剤と洗剤を混ぜ合わせて事故がおきるなんて話を聞きますが、薬品の恐ろしさを知らない人が増えているのかもしれない。小学校の時に塩酸や水酸化ナトリウム水溶液を”危ない”といわれながら扱った気がするが、そんなことが少なくなってきているのだとしたら憂慮すべきだと思う。塩素ガスは本当に危険だ。人類初の化学兵器としても使われた。近づいたらいけない。という知識が身についていない(まさに言葉通り”身”に”付いて”いない)のかもしれない。
最近、巷ではやっているノロウイルスも塩素系消毒薬と熱湯に弱いと報道されていますが、だからといって塩素系消毒薬を火にかけて熱してから嘔吐のあった場所にかけるということは科学を知っている人だったら絶対に考えない。まず、効果がなくなるか、ヤバいガスが出てきそうだと思うからだ。別にほとんどの人が塩素系漂白剤に次亜塩素酸ナトリウムなんて、酸性なのかアルカリ性なのかよく分からない成分が入っているなんて知らないし、熱したときどんな化学反応を起こすかなんてことは知らないと思う。ただ、なんとなくそう思うという科学的センスなのだ。これは、ベースにある程度の知識がないと培われない。といってもそんなたいしたものではなく、中高の化学の授業の範疇を超えるわけではない。
よく理科や数学は社会に出てから役に立たないから学んでも意味が無いなんて言われるが、そんなことはない。科学を少しでも知っていれば塩素○○という成分が入っている液体から黄緑色の気体が出てきたらヤバいのである。逃げるしかないことに気づくはずなのである。そして、水晶をなでると命が延びるなんて科学的根拠が薄い話に対して、最初から思い込むのではなく一度は深く疑ってみるという姿勢が身につくはずなのであると思うのだが。。。
【科学メモ】